経済 の検索結果

全ての報道機関が問われているもの――「記者逮捕」を考える〈下〉

ジャーナリズムの本務を貫き、現場を守り続けることを職を賭してでも示せ

　北海道新聞旭川報道部の記者が取材中に逮捕された。この事件は、取材と報道の在り方全体にも大きな問題を投げかけている。3回にわたった連載の最終 … ［続きを読む］

いまさらながらのビットコイン考

いま世界中で暗号通貨をめぐって何が問題になっているか

　このサイトをご覧になっている読者の多くは「ビットコイン」（Bitcoin）という言葉を聞いたことがあるだろう。　拙稿「世界の最新ブロックチ … ［続きを読む］

銀行子会社・兄弟会社、業務範囲の規制緩和、コロナ禍の銀行法改正で

新型コロナウイルス感染症等の影響による社会経済情勢の変化に対応して金融の機能の強化及び安定の確保を図るための銀行法等の一部を改正する法律によ … ［続きを読む］

東芝・永山取締役会議長の再任に株主が「ノー」を突き付けた本質的理由

調査報告書への鈍い対応、個人株主軽視が招いたあり得ない事態

　6月25日に開かれた東芝の182回定時株主総会は、約3時間の長丁場の末、社外取締役の永山治取締役会議長と小林伸行監査委員会委員の再任が否決 … ［続きを読む］

田中均が分析する「米中対立はどのような道筋をたどるのか」

今後30年の世界を左右する「牽制と抑止」「競争と排除」「相互依存と協力」の行方

　バイデン米国大統領がG7やNATO首脳会議などを舞台に外交を本格的に展開したが、その焦点は対中関係だった。一方、中国でも7月1日に共産党創 … ［続きを読む］

ようやく動き出した博士後期課程改革

3度目の大学院改革、これで失敗したら後がない

博士後期課程の授業料を無料にせよ　博士後期課程（通常は大学院5年間のうちの後半3年間）在学者への支援が科学技術政策において珍しく話題となって … ［続きを読む］

オリパラ強行に、ワクチン接種の遅れが足かせになるとなぜ気づかなかったのか

AIも苦手な「意思決定の統合」という課題

　日本は、ふたつの大きな課題の間で引き裂かれている。ワクチン接種の遅れと、またそれを含めたコロナ対応の大幅な立ち遅れという現実。もうひとつは … ［続きを読む］

安倍・菅政権の外交・安保政策の実態と課題~2021政治決戦　何が問われるのか③

「リアリズム」で日米同盟を強化　米中対立の中、長期的な日本の針路は示されず

　新型コロナウイルスの感染に揺れる日本は、この秋までに重大な選択を求められる。衆院議員の任期（4年）が10月21日には満了するので、それまで … ［続きを読む］

コロナ対策の“優等生”と賞された台湾、その真相と深層（下）

台湾をみる目はなぜ曇るのか

コロナ対策の“優等生”と賞された台湾、その真相と深層（上）　「台湾にコロナウィルスは殆ど入っていなかった可能性が高い … ［続きを読む］

衆院選で野党共闘が成功するための三つの条件と選挙の展望

衆院選ムードが高まる国政。野党はどれだけ議席を獲得できるのか

　通常国会が延長なく閉幕し、今期限りで政界を引退する衆院議員の発表や、衆院議員本人による街頭演説が始まったというニュースが、目につくようにな … ［続きを読む］

【13】〝ホイッスルブローワー〟を保護しない国

公益通報者を守らず、政府にも企業にも腐敗が蔓延

　拙著『ビジネス・エシックス』（講談社現代新書, 2003年）の「第5章　日本経済新聞社という「イエ」」の「第3節　「ホイッスルブローイング … ［続きを読む］

特ダネの記憶　ロッキード事件・コーチャン単独会見

工夫と粘りで築いた信頼関係　「8日間・60時間」インタビュー

　「ちょっと待って、ムラカミさん。あなたはいつから、あんなセネター（米上院議員）になったんですか？」　彼が突然、強い調子で反発した。私が、日 … ［続きを読む］

おっとりした殿様企業の社風を変えた社長交代劇

【4】三菱電機の社内政変／1998年

　三菱電機でパワーハラスメントが原因とみられる社員の自殺や労災が相次いでいる。私が電機業界を担当していた1997～1999年当時、三菱電機は … ［続きを読む］

着実に進むバイデン米大統領の「価値観外交」。中国への影響は

「専制主義国家vs民主主義国家」の構図は世界に何をもたらすか？

　バイデン米大統領が「価値観外交」を着実に進めている。第1幕はQuadの初の首脳会議（3月12日）と日米首脳会談（4月16日）での足場固め。 … ［続きを読む］

コロナ禍での五輪、「安全」「安心」とは何なのか？〜“結論ありきで戦略なし”の悲劇

リスクを考える三つの要素

　コロナ禍での五輪開催で、菅総理以下五輪関係者は「安全・安心な大会を実現する」と繰り返しています。　昨年までは、「世界がコロナに打ち勝った証 … ［続きを読む］

富裕層への課税強化、基準は「富」か「所得か」〜アメリカ超富裕層の資産への税議論から考える

「所得税のアキレス腱」としての含み益問題

　米国の非営利団体プロパブリカは、IRS（内国歳入庁）の納税記録を匿名の情報源から入手し、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏ら米 … ［続きを読む］

戦時報道とジャーナリズムの論理

「国民の義務」論、どう超えるか

　ひっかかっている言葉がある。　「満州事変から81年」と題する毎日新聞の特集紙面（2012年9月18日付）に書かれていた言葉だ。　「国家が栄 … ［続きを読む］

「最善は変わり続ける」ことを前提にして対策を考えることが重要

データサイエンスの宮田裕章・慶応義塾大学医学部教授に聞く

　「最善は変わり続ける」ことを前提にして対策を考えることが重要です――。　こう警鐘を鳴らすのは、慶應義塾大学医学部の宮田裕章教授（医療政策・ … ［続きを読む］

失敗し続ける記者クラブ改革

時空を超えてその理由を検証する

　ちょうど100年前（1921〈大正10〉年）の業界誌『新聞及新聞記者』（10月号）に、「最近、各官庁や会社などにある記者倶楽部の弊害を認め … ［続きを読む］

「3高」が男子を追い詰めた(?)時代～「男はつらいよ　社会の重圧篇」

男子もつらい、「男が養わなければならない」重圧　前回の論座で、「男性と女性の収入のありなしの可能な組み合わせで(表)、男性が主夫となる専業主 … ［続きを読む］

政治だけではない中国共産党の経済問題

東南アジアにおける華人支配

　2021年3月14日、ミャンマーの最大都市、ヤンゴン郊外の産業集積地であるラインタヤ地区と、隣接するシェエピタ地区で、中国系の工場や商業施 … ［続きを読む］

コロナ対策の“優等生”と賞された台湾、その真相と深層（上）

感染拡大に“ワクチンの乱”、追い込まれた蔡英文政権

　コロナ対策の“優等生”と世界から賞賛を集めてきた台湾が一転してコロナ対策に追われ、2期目1年を過ぎた蔡英文民進党政 … ［続きを読む］

新しいメディア学のためのジャーナリズム原論はあるか

　今年6月5日、コロナ禍のためオンラインで日本マス・コミュニケーション学会の総会が開催され、「日本メディア学会」への名称変更が提案された。近 … ［続きを読む］

G7は再び世界をリードしていけるか？　対中警戒感から久々に示した結束

バイデン政権は同盟の亀裂修復に成功。問われる日本の外交力

「G7不要」の時代を越えて　久々の主要7カ国首脳会議（G7サミット）の復活だ。このところ地盤沈下が著しかったG7だが、英コーンウォールを舞台 … ［続きを読む］

『BAD BLOOD』～米ベンチャーの醜聞を追った記者の調査報道に感動

　緊急事態宣言下では、休業した書店が少なくなかった。「本屋さんで飛沫を飛ばしている人なんかいないのに」と思う一方で、外出の理由を減らすためと … ［続きを読む］

原子力3原則が法律になった事情／政治は米国の顔色を見ていた

学術会議史話――小沼通二さんに聞く（3）

　日本学術会議は1954年、政治主導の「原子炉予算」が通ったことに反発して、原子力の研究と利用に対して「公開、民主、自主」の3原則を求める声 … ［続きを読む］

【49】大阪府北部の地震から3年、教訓を首都直下地震対策に活かしたい

　大阪府北部の地震から3年が経つ。2018年6月18日7時58分、大阪府北部の震源深さ13kmでM6.1の地震が発生し、最大震度6弱の揺れを … ［続きを読む］

コロナ禍とその後の旅客鉄道のあり方を考える〜半世紀の視点

JR本州3社の未来への提言

　今回のコロナ禍で最も打撃を受けた産業のひとつが旅客鉄道である。1987年の国鉄分割民営化後、優良企業に生まれ変わったJR東日本・東海・西日 … ［続きを読む］

地政学から中東情勢を読み解く

米国の政権交代が流動化を促した

　2021年4月18日付のフィナンシャル・タイムズ電子版は、厳しく対立してきたイランとサウジアラビアの情報・安全保障担当の高官が4月9日にイ … ［続きを読む］

菅政権に見る官邸機能強化の功と罪　リーダーシップの在り方、再考の時

グリーン・デジタル・ワクチン／変化に愚鈍では世界に取り残される

　1990年代、「政」の「官」に対する弱さが指摘され、官邸機能強化が叫ばれた。今の政権は、この強化された官邸が率いる政権だ。強い官邸のリーダ … ［続きを読む］