前田和男 の検索結果

民主党政権の失敗・挫折を検証するためのブックガイド

　民主党は「信用できない」、「思い出したくない」、「政権交代ももううんざり」という意見をよく耳にする。確かに２００９年の政権交代以降、政治の … ［続きを読む］

“元全共闘”は半世紀を経ても悔い改めない！？

75項目のアンケートを実施中、シンポをうけ秋には「次世代へのメッセージ」を出版へ

　今から半世紀前、街頭ではベトナム反戦闘争、キャンパスでは日大・東大闘争が勃発、それが全国の大学・高校へ飛び火、「全共闘運動」が燎原の炎のご … ［続きを読む］

大阪万博その１　笛吹男は収容所帰りの赤色浪曲師

【1】三波春夫「世界の国からこんにちは」

【前口上】　故・赤瀬川原平、南伸坊、藤森照信氏らによる路上観察学会事務局をつとめて、四半世紀を超える。あるとき、そもそもなんでわれわれは出来 … ［続きを読む］

大阪万博その２　仕掛けられた「反博」の爆弾

【2】三波春夫「世界の国からこんにちは」

異形のモニュメント、太陽の塔　国民の大半を駆り立てた強力な原動力は、三波による「万博の笛吹き唄」以外にもう一つあった。それは岡本太郎の「太陽 … ［続きを読む］

反戦フォークは自衛官の卵たちの愛唱歌だった!?

【3】「戦争を知らない子供たち」「坊や大きくならないで」

〝反戦〟フォークが70年万博の統一テーマ曲に　2回にわたって記した70年万博が開催された大阪府吹田市千里の地からは、「こんにちは」を連呼する … ［続きを読む］

GHQと炭坑節が戦後日本を作った!?　その1

【4】赤坂小梅ほか「炭坑節」

「炭坑節」は三池炭鉱の唄ではない!?　さて、日本人なら誰もが知っているのに、その「歌枕」の所在をほとんどの人が誤解している唄がある。そして、 … ［続きを読む］

GHQと炭坑節が戦後日本を作った!?　その2

【5】赤坂小梅ほか「炭坑節」

炭坑節に魅せられたGIたち　では、具体的にはGHQの兵士たちは炭坑節にどのように出会って、どう付き合い、どう戯れたのか？　調べているうちに、 … ［続きを読む］

挽歌に封印された古代文字の謎　その１

【6】「石狩挽歌」「小樽のひとよ」

場所：小樽／余市昭和50年（1975）「石狩挽歌」（作詞・なかにし礼、作曲・浜圭介、唄・北原ミレイ）昭和42年（1967）「小樽のひとよ」（ … ［続きを読む］

挽歌に封印された古代文字の謎　その２

【7】「石狩挽歌」「小樽のひとよ」

場所：小樽／余市昭和50年（1975）「石狩挽歌」（作詞・なかにし礼、作曲・浜圭介、唄・北原ミレイ）昭和42年（1967）「小樽のひとよ」（ … ［続きを読む］

「守るも攻むるも」　軍歌はなぜ生き残れたのか？

【8】軍艦マーチ

2つの「点」を結ぶ「線」が戦後日米関係の謎を解く　本連載の4回と5回で、「現在の日本は戦後GHQが炭坑節を使って創り上げた」という戦後史ミス … ［続きを読む］

元全共闘たちからの〝社会的遺言〟

25年ぶりに『続・全共闘白書』刊行

120校以上の450人超から回答　昨年5月、「“元全共闘”は半世紀を経ても悔い改めない！？」にて経過報告をした『続・ … ［続きを読む］

ショーウィンドウに響く〝山師たちの唄〟　その1

【9】高峰秀子「銀座カンカン娘」

　今回訪ねる昭和歌謡遺産の地は、花の都・銀座。　銀座をうたった昭和歌謡はそれこそ山とある。おそらく流行歌の歌枕としては一頭地を抜いていること … ［続きを読む］

ショーウィンドウに響く〝山師たちの唄〟　その2

【10】高峰秀子「銀座カンカン娘」

唄：「銀座カンカン娘」（高峰秀子）時：昭和24年（1949）場所：東京・銀座ショーウィンドウに響く〝山師たちの唄〟　その1「 ♪世界のことば … ［続きを読む］

「東京音頭」は4度死ぬ!?　その1

【11】小唄勝太郎・三島一声「東京音頭」

3度も〝死の危難〟に　「はやり歌」とは世につれる〝社会的生き物〟である。したがって、そこには長短の差はあっても、おのずから寿命がある。世のう … ［続きを読む］

「東京音頭」は4度死ぬ!?　その2

【12】小唄勝太郎・三島一声「東京音頭」

唄：「東京音頭」（小唄勝太郎・三島一声）時：昭和8年（1933）場所：東京歌詞の一部削除で〝禁歌〟を免れる　昭和20年（1945）8月15日 … ［続きを読む］

拓郎の「落陽」は炭鉱への挽歌である!?

【13】吉田拓郎「落陽」

　私は戦後の第一次フォークソング世代である。〝青春真只中〟にあった往時の私は、岡林信康を主唱者とする関西発の反戦メッセージ派の愛唱者で、関東 … ［続きを読む］

元「金の卵」たちにとって上野は今も「心の駅」だろうか？

【14】井沢八郎「あゝ上野駅」

　「望郷」は歌謡曲の定番的モチーフのひとつだが、そのなかで大ヒットを射あてたものは、総じて、過剰なまでに涙腺と琴線を刺激する抒情的歌詞の横溢 … ［続きを読む］

戦中派と戦後派を共感でつなぐ〝詠み人知らず〟の元軍国歌謡

【15】ペギー葉山「南国土佐を後にして」

　「集団就職と流行り唄」について、さらに素材と視座を変えて検証を続けようと思う。前回の井沢八郎の「あゝ上野駅」の追究だけでは、いささか一面的 … ［続きを読む］

「檻の中の唄」はなぜ封印されたのか？　その1

【16】「練鑑ブルース」

　小学校高学年から中学1年にかけての、ちょうど大人へ向けて背伸びを始める頃、悪ガキに憧れる仲間うちで、悪ガキを気取って、「俺だって知ってるぞ … ［続きを読む］

「檻の中の唄」はなぜ封印されたのか？　その2

【17】「練鑑ブルース」

　前回に引き続き、まずは以下の論点につき、検証を深めようと思う。　当時の大人たちは「檻の中」で生まれた「練鑑ブルース」が商売になると思ったに … ［続きを読む］

「檻の中」生まれの唄は、なぜまんまとシャバへ出ることに成功したのか？　その1

【18】園まり「夢は夜ひらく」、藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」

　前回、前々回と、「檻の中」から生まれた「練鑑ブルース」を取り上げたが、実は同じような出自をもつ唄がもう一曲ある。〝艶歌〟から〝怨歌〟へ　― … ［続きを読む］

「檻の中」生まれの唄は、なぜまんまとシャバへ出ることに成功したのか？　その2

【19】園まり「夢は夜ひらく」、藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」

　前回では「夢は夜ひらく」をめぐる主要プレイヤーたちの役まわりの「実態」を検証したが、さらに詮索をつづけても、おそらく「藪の中」なので、別の … ［続きを読む］

〝分断のシンボル歌〟が今もうたい継がれる不幸　その1

【20】ザ・フォーク・クルセダーズ「イムジン河」

　「イムジン河」をはじめて聞いたのは、いつだったろうか？　たぶん大学2年のころ、当時の10代、20代にはもっとも身近かで重要な情報源であった … ［続きを読む］

〝分断のシンボル歌〟が今もうたい継がれる不幸　その2

【21】ザ・フォーク・クルセダーズ「イムジン河」

　「イムジン河」は30年もの時の流れの中で封印は解かれたものの、〝生みの親〟である松山猛の胸中には、もっとも大きな〝禁断の河〟がわだかまり続 … ［続きを読む］

60年安保から60年。〝敗北のレクイエム〟が今に語り継ぐものとは　その1

【22】西田佐知子「アカシアの雨がやむとき」

60年安保と70年安保の間の不連続　今年は60年安保闘争から60年、70年安保闘争から50年の節目にあたる。さる6月10日には憲政記念館で記 … ［続きを読む］

60年安保から60年。〝敗北のレクイエム〟が今に語り継ぐものとは　その2

【23】西田佐知子「アカシアの雨がやむとき」

　全学連反主流派の指導者や活動家、一般学生や労働者たちの証言からも、どうやら60年安保闘争の参加者の多数は、「敗北も挫折」もなく、「アカシア … ［続きを読む］

60年安保から60年　敗北の鎮魂歌を大往生させるために

【24】坂本九「上を向いて歩こう」

　今回もまた、引き続き、60年安保闘争から60年にちなんだ戦後歌謡史上の歴史的事件の検証にお付き合いを願いたい。　前回は西田佐知子の「アカシ … ［続きを読む］

〝原爆を知らない子どもたち〟の自戒の唄　その1

【25】［原爆を許すまじ」

怒りのヒロシマ、祈りのナガサキ　今回は、敗戦から75年目の夏ということで、「原爆と唄」をテーマに取り上げようと思い、広島と長崎ゆかりの友人に … ［続きを読む］

〝原爆を知らない子どもたち〟の自戒の唄　その2

【26】「原爆を許すまじ」

　前回記したように、1960年代、最大の左翼運動圏である首都圏においては、「原爆を許すまじ」は、ほぼ一部共産党系運動圏に限定された愛唱歌でし … ［続きを読む］

〝昭和の歌姫〟がうたい遺した鎮魂の反戦歌　その1

【27】美空ひばり「一本の鉛筆」

　前回で記したように、私は、「生まれが共産党だから」という若げのいたりゆえの料簡の狭さから、「原爆を許すまじ」を敬して遠ざけることになった。 … ［続きを読む］