供養 の検索結果

現代人のための「お寺取扱説明書」──どうつき合っていけばいいのか

［24］ギクシャクしがちなお寺と幸せな関係に

　現代人にとって、お寺というのは、どうもつき合いにくい存在である。　お布施をいくら包んだらいいのかを始めとして、法事にはどんな準備をしたらい … ［続きを読む］

葬式仏教は、「非言語」の儀式で伝えられる美しく、優しい信仰

［23］日本人が長い年月をかけて積み重ねてきた智慧

葬式をする仏教は「あるべからざるもの」なのか　仏教は、いろいろな顔を持っている。　教科書的には、仏教とは、紀元前5〜6世紀頃にインドで釈迦が … ［続きを読む］

システムとしてのお墓の限界──「守る人」の存在が不安定に

［22］お墓のあり方が多様化していく理由

お墓に入る人/お墓を守る人　人が死んだら遺骨を納める「お墓」。ほとんどの人はその言葉から、「○○家」という家の名前が刻んである、縦に細長い長 … ［続きを読む］

ダム・鉄道建設の犠牲者が眠る「笹の墓標」を訪ねて

植民地政策の影、歴史を顧みて追悼する意味

日本一寒い土地、北海道・朱鞠内へ　京都のウトロで2021年8月末に起きた火災がヘイトクライム（差別憎悪煽動犯罪）による放火だと判明したのは1 … ［続きを読む］

軍人墓を巡るちいさな旅～「英霊」を一人びとりの死に還元する

息子や夫、父の「いわれのない死」にもどさなければ「戦後」は現れない

死後も軍隊によってしばられた死者の墓　ここ数年、墓地の軍人墓を巡るちいさな旅を続けている。　軍人墓はもちろん、軍人・軍属として戦死した者の墓 … ［続きを読む］

［1］中国「客家土楼」の結婚式、驚異のガイドブック『客家円楼』

　次の旅行にはどんな本を持って行こうか。旅のスタイルに合わせて、ガイドブックや小説など、機上の人もプールサイドで日光浴する人も、時間を気にせ … ［続きを読む］

なぜ死者のことを「ホトケさん」と呼ぶのか

［19］「ホトケ(仏)」という言葉に集約された日本人の信仰

ホトケという死者　「八丁堀の旦那、ホトケの身元が割れましたぜ」　テレビドラマの時代劇などで、死者のことを「ホトケ」と呼ぶ場面を見ることがある … ［続きを読む］

カルトの献金強要は、既成宗教・新宗教教団のグロテスクな増幅である

　安倍元首相襲撃事件が社会につきつけた問題は、多岐に及ぶようである。その発端に関連して、社会的に一番注目を浴びているのは、容疑者の母親と旧統 … ［続きを読む］

祈りと刑法～霊感商法を詐欺罪で立件するのは、なぜ難しいのか

世界でも珍しい「宗教に寛容な国家」の起源

刑事罰を適用した件数は非常に少ない　　霊感商法とは、霊界や先祖の因縁、祟りなどの話題で人をことさら不安や恐怖、混乱に陥れ、そこにつけ込んで壺 … ［続きを読む］

京ことばで語られる怪談「新選組異聞 あかずの井戸」

祇園祭宵山、壬生寺にて新選組隊士等慰霊供養祭に併せて上演

　7月。祇園祭の1カ月が始まった。京都人は「なんとあついやおへんか」と挨拶（あいさつ）を交わしつつ、涼やかな祇園囃子（ばやし）に耳を澄ませる … ［続きを読む］

仏壇に未来はあるのか？

［18］死者とともに暮らすという文化の衰退

廃れつつある仏壇　仏壇が家にあるという家庭は、減少の一歩をたどっている。　日本人の仏壇の保有率について、第一生命経済研究所が2012(平成2 … ［続きを読む］

お寺の経営学──経理を「解剖」してみると……

［17］求められる経営のスリム化と経理の公開

お寺にも求められる経営視点　以前、私は、宗教界の専門誌の記者をしていたが、ある住職に取材を申し込もうとして、「お寺の運営についてお話を聞きた … ［続きを読む］

映画「鉄道員（ぽっぽや）」を歴史的名作にした三つの挿入歌～高倉健と戦後日本＜前編＞

【46】地上のぽっぽやと地底の炭坑夫への挽歌～「テネシーワルツ」「夢は夜開く」…

「テネシーワルツ」　1952（昭和27）年　作詞・作曲　P・W・キング、R・スチュワート　歌　江利チエミ　原作と映画化作品で、後者が前者を超 … ［続きを読む］

死者と対話する日本人 ──供養という信仰が育む死生観

［15］死者の安らぎを祈り、死者が私たちの安らぎを祈ってくれる

日本の仏教徒は何を信じているのか？　日本には約8400万人の仏教徒がいる(『宗教年鑑』令和3年版/文化庁編)。しかしこの仏教徒のほとんどは、 … ［続きを読む］

飲み薬という選択肢へ、妊娠中絶を考える

これは人権の問題。すべての人が守られていると感じられる世界を夢見て

　子供を産むか産まないかを決める。人工妊娠中絶をするなら安全な方法を選択する。女性にはその権利があるのに、心身に不当な傷や重荷を負わされる現 … ［続きを読む］

永代供養墓が広がる理由──お墓は誰がまもるのか？

［14］多様化の道を進む葬送とお墓

跡継ぎを前提としないお墓　永代供養墓というお墓のカテゴリーがある。　ご存じの方も多いと思うが、跡継ぎを前提としないお墓のことである。　お墓と … ［続きを読む］

葬儀はなぜ退屈なのか──失われた「参加」と「物語」のプログラム

［13］野辺送りはダイナミックな儀式だった

葬儀が退屈だとはとても言えない　葬儀はなぜ退屈なのだろうか。　読者の方は、なんて不謹慎なことを言う人間がいると思われたかも知れない。厳粛な葬 … ［続きを読む］

無視できない「アニマルウェルフェア」

　2021年6月28日、米最高裁判所は2018年に承認された、カリフォルニア州の住民提案12号に対する北米食肉協会の異議申し立てを却下した。 … ［続きを読む］

それでも日本人はあの世を信じる──死者を通じて死と向き合う信仰

［12］リアリティをなくしつつある浄土という世界

　人は死んだらどこに行くのか？　このテーマについては、以前この論座の「死後の世界をめぐる仏教と人々の“ズレ”～人は死 … ［続きを読む］

コロナ禍で高まる供養の気持ち、コロナ禍で進む葬送のパーソナル化

［11］全国生活者意識調査「コロナ禍と仏事」から見えてきた仏教の未来(下)

コロナ禍と葬送の簡素化を考える　コロナ禍を受けて葬儀や法事に対する意識がどのように変化したかを調査した全国生活者意識調査「コロナ禍と仏事」。 … ［続きを読む］

web会議の普及が、オンライン法要への違和感を拡大させた

［10］全国生活者意識調査「コロナ禍と仏事」から見えてきた仏教の未来(上)

コロナ禍によってオンラインの会話が当たり前になった　筆者が代表をつとめる株式会社寺院デザインでは、今年8月9日から1週間をかけて、インターネ … ［続きを読む］

被爆地の新聞社と「ヒロシマの空白」

死を「仕方なかった」にしない覚悟

　広島の地元紙、中国新聞の本社は本川を挟んだ平和記念公園の対岸にある。職場の窓越しに広島平和記念資料館（原爆資料館）前の噴水、緑の木立と原爆 … ［続きを読む］

必見！　濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』(下)──危ういリハーサル場面

　前稿ではおもに『ドライブ・マイ・カー』の物語構成、人物設定、主要モチーフなどを論じた。今回は本作の「パート2」(便宜的にこう呼ぶ。前稿参照 … ［続きを読む］

教義では説明できないお盆という行事──この世に戻ってきた死者と過ごす

［9］「見えない宗教」としての葬式仏教

お盆の風景　今年のお盆は、コロナ禍となって2回目となった。　例年はこの時期、実家に帰る人、レジャーに向かう人で交通機関は混雑するが、今年は去 … ［続きを読む］

「宗派」という矛盾──信じているわけじゃない教えに縛られる理由

［8］制度疲労を起こしている宗派という仕組み

宗派に縛られる日本人　日本仏教には宗派というものがある。　多くの日本人は、自分が何宗に属しているかについてあまり興味がないのだが、家族の誰か … ［続きを読む］

小林‐亜星‐貫太郎──戦後昭和に愛された男

呪文を唱えるソングライター　小林亜星が5月30日に亡くなった。享年88。生涯6000曲以上の作品を残した作曲家であり、俳優やタレントとしても … ［続きを読む］

死後の世界をめぐる仏教と人々の“ズレ”～人は死んだらどこへ行くのか？

［7］高度で組織的な「世界」観と、素朴で感覚的な「世界」観

仏教が考える死後の世界　人は死んだらどこへ行くのか。　決して怪しい話をしようとしているのではない。古今東西の宗教が模索してきた問いである。そ … ［続きを読む］

人生相談1800人待ちの大愚和尚が説く「孤独」な心に効く話

YouTubeチャンネルが話題。コロナ禍で深刻化する「お金」と鬱の問題

　フォロワー数34万人越え（2021年5月末日現在）。老若男女を問わず、全国から寄せられる悩み相談を一つひとつ丁寧に取り上げ、仏教の教えを鏤 … ［続きを読む］

ラオスから日本に逃れて40年　インドシナ難民レックさんがいま思うこと

入管法を拙速に変える前に耳を傾けたい日本で生きた難民たちの切実な声

　出入国管理及び難民認定法（入管法）が今、大きく変えられようとしている。様々な人道上の問題が国連の作業部会やUNHCR（国連難民高等弁務官事 … ［続きを読む］

お寺と経済の悩ましい関係――お布施収入が減少するなかで

［6］規模を縮小しながら、僧侶と檀家の幸せな関係を続けられるか

コロナ禍で苦しむ商店街の地代を20パーセント減額する　昨年(2020年)1月に国内初の新型コロナウイルス感染者が確認されて以来、私達は1年以 … ［続きを読む］